「スタープレイヤー」恒川光太郎ー願いごとがかなう。え、10個も。
＃大衆小説 ＃現在 ＃日本からの異世界 ＃30代女性 ＃願いが10個かなえられるなら ＃長編
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10月28日の一冊
- 自分だったらどうするだろうと思いながら、本をよみたい方
- ありきたりな設定にみえて、むむ、難しいぞと思いたい方
- 異世界冒険譚が好きな方
- かといって、アグレッシブ一辺倒はあんまり好きではない方
に贈りたいと思います。
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はじめてこの本を知ったのは、ＮＨＫのラジオ「青春アドベンチャー」でした。
ラジオは、小説を原作に、脚本を作っているので、改めて後日、小説もよみましたが、個人的には、ラジオの主人公、夕月の声が大好きだったので、先にラジオが聞けてラッキーだったように思います。
＊あらすじ
鬼才・恒川光太郎が描く、いまだかつてない創世記！
路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月（34歳・無職）。そこで10の願いが叶えら 路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月（34歳・無職）。そこで10の願いが叶えられる
「スタープレイヤー」に選ばれ、使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。
折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていく。
光と闇、生と死、善と悪、美と醜――無敵の力を手に、比類なき冒険が幕を開ける！
鬼才・恒川光太郎がRPG的興奮と神話世界を融合させ、異世界ファンタジーの地図を塗り替える、未曾有の創世記！
＊感想
願いが３つかなうとかいうのは、おとぎ話でよくある話ですが、10個もかなえられる、しかも、頼み方次第でもっと増やせるというのは、かなり興味深い設定ではないでしょうか。
夜このラジオを聴きながら、自分なら何を願うだろうとぼんやり考えたのを思い出します。
興味深いのが、最初は一人で異世界にきたと思っていた主人公が、その世界の条理や、人間関係に翻弄されることになるということです。
結局、異世界にとんでみたところで、今いる世界と大差ないことになっていく。
異世界ではあるのですが、現実世界と、ある意味、地続きの異世界なのです。これが面白さの源であるように思います。
単なるファンタジーではない面白さがありました。
他にも、願いをかなえる力を得た者、スタープレイヤーがいて、三者三葉の願いごとをしているのも面白かったです。
最後に、みなさんなら、今、願いがかなえられるなら、何を願いますか。
