「まことの華姫」 畠中恵ー腹話術だけど、華姫がまことを語る。
#時代小説 #江戸時代 #腹話術 #姫様人形 #芸人 #親分 #娘 #お悩み解決 #事件解決 #人の過去
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12月8日(火)の一冊
- 無欲な主人公が好きだが、薄っぺらい人は嫌という方
- 過去にとらわれそうになっているが、脱出していく話が好きな方
- 周りに見守られながら、危なっかしさもあるけど、前を向く主人公が好きな方
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「まことの華姫」 畠中 恵 p304 角川文庫
*あらすじ
人形遣い月草と姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻!
*感想
先に、華姫シリーズは、第二弾の「あしたの華姫」を読んでしまったので、月草の過去がわからず、第3弾でわかるのかなと思っていたのですが、第1弾で明らかにされていたのですね。
過去がない人間などいない。でも、触れられたくない過去がある人もあるから、むやみにきいたりしない。でも、困ったときは助けあう仲間が集まる場所、両国。
素敵な街だと思います。
そして、物語のキーになる月草が操る人形の華姫。確かに、華姫は、まことを語るけど、なんでもみとおせるわけではないというのが、ちょうどよい設定なのかなと思いました。
個人的には、「十人いた」がなんとももの悲しいけど、おもしろいなという印象でした。
このシリーズもそうですが、畠中さんの話は読みやすく、なじみやすい時代小説だなと思いました。