タリアから、あなたに贈る1冊

余りに、活字中毒過ぎて、読もうとした本が昔読んだことがあるということがしばしばあることから、備忘録をつけたいと思ったのがきっかけ。 ただ、ああ、この本にもう少し早く出会えていればと思ったことも多かったので、この時期のあなたにはおすすめしたい、過去の、未来の私に代わる誰かへの紹介も込めて。 そして、忙しく精神的につらかったときに、刺激の強い本を読めるタイミングがなく、その時の自分でも読める本が欲しかった。でも、そんな都合のいい情報にはなかなか出会えず。 そんな、少し前の私のような、いまにもあふれそうな水盆を

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「後宮の烏 1」白川紺子ーはまってる人多いのでは。

ファンタジー小説 #仮想中国世界 #後宮 #妃 #友 #皇帝 #ゴーストハント? #お悩み相談

 

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11月24日の一冊

 ファンタジー小説ってはまると本当に楽しい、好き!という方

 男女の友情の生末ってテーマおいしいよねという方

 文庫本のレーベルに先入観がある方

                                                 に贈りたいと思います。

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後宮の烏 1」白川紺子 集英社 文庫本 p320

 

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

 

 

 

*あらすじ

後宮の奥深く、〈烏妃(うひ)〉と呼ばれる妃が住んでいる。

後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の元を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。

 

後宮の烏(からす) | 白川紺子 | 集英社オレンジ文庫 (shueisha.co.jp)より

 

*感想(ネタバレなし)

話としては続いているのですが、一事件ずつで章が切れているので、話がわかりやすく、読みやすい。それでいて、薄っぺらくはない。

登場人物の感情の起伏にある程度は、納得できるのも、好印象。

(書籍の批判は書きたくないけど、和風ファンタジーとして推されている別の本を読んだ後だっただけに、むしろこの本のほうがハードカバーにふさわしい描写を描けているのでは、、、、思ってしまいました。)

 

集英社オレンジ文庫。初めて読みましたが、調べてみると、原作がこのレーベルで、漫画家されている作品もいくつかあるみたいですね。表紙がもうすでにすごくかわいいです。

 

集英社の夏の100冊に選ばれていたようなという淡い記憶の下、図書館で借りましたが、管理人は「はまった」みたいです。

 

どうして、烏妃という夜伽をしない妃が後宮にいるのか、という核心中の核心が一巻の後半で明らかになるという潔さに、無駄に引っ張らないのも手なのかと、納得してしまいました。

 

烏妃の正体が明らかになることで、現烏妃である寿雪と高峻の関係がわかりやすくなったので、よかったなと思います。

 

高峻の幼馴染の花娘もいい人でよかった、いい人だらけの話も嘘くさいけど、女の足の引っ張り合いは、管理人的には、韓国ドラマで十分。

 

中華系と分類されるファンタジー小説の中では、個人的不動の№1十二国記にはいかないまでも、十二国記にはない男女のもどかしいような、わかりやすいのかわかりにくいのかよくわからない恋愛なのか、友情なのか、曖昧模糊としたものが読めるのが結局気に入ったポイントなのかもしれません。

 

ただ、今、もう2巻も読み始めているのですが、やはり時々本当にリアルな描写が登場するので、うーん、これは、少女漫画的な要素に近いものだけで、この本に自分がはまりつつあるわけではないような気もします。

とりあえず、既刊本4冊は読破しようと思います。

 

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